フェースブックの「ムハンマド風刺画」に激怒

5月21日 AFP 会員制交流サイト(SNS)「フェースブックFacebook)」上で個人ユーザーが開催したイスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の絵のコンテストをめぐり、パキスタン20日、投稿された風刺画が「冒とくだ」と非難して、フェースブック動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」へのアクセスを遮断した。

 パキスタンでは、数千人がデモを行い欧米を糾弾するなど、反発が強まっている。

 パキスタン電気通信庁(Pakistan Telecommunications Authority)は、裁判所が19日に命じた31日までのフェースブックの閲覧禁止をユーチューブにも適用したほか、オンライン百科事典「ウィキペディアWikipedia)」の閲覧も規制した。「冒とく的なコンテンツが増えているとの認識から」遮断されたリンク先は450サイト以上。同庁は、フェースブックとユーチューブに対し「宗教的調和と敬意を確保する」方法で問題解決を急ぐよう要請した。

 イスラム教では預言者の描写は冒とくとして厳しく禁じられている。2006年に欧州各紙がムハンマドの風刺画を掲載した際には、世界中のイスラム各国で激怒した信者らの抗議行動や暴動が相次いだ。

■「表現の自由」か、冒とくか

 オンライン・コンテストと称してフェースブックに立ち上げられたページには数十枚の写真や絵が投稿されたが、その中には、アラブ風の服装の男性が性的行為にふけったり、物を爆破するところを描いたものや、イスラム教で不浄の動物とみなされているブタに見立てた風刺画などがあった。

 問題のページを立ち上げたとされるユーザーは、米MSNBCテレビの取材に対し、コンテストの趣旨について「表現の自由」のために立ち上がったと説明している。(c)AFP

http://www.afpbb.com/middle/348
http://rd.fresheye.com/svc/afpbb/rl/?go=http%3A%2F%2Fwkp%2Efresheye%2Ecom%2Fwikipedia%2F%25e3%2583%2595%25e3%2582%25a7%25e3%2583%25bc%25e3%2582%25b9%25e3%2583%2596%25e3%2583%2583%25e3%2582%25af