142年ぶり「神仏和合」へ 石清水八幡宮本殿で法要

142年ぶり「神仏和合」へ 石清水八幡宮本殿で法要
京都新聞 2010/04/22
http://www.kyoto-np.co.jp/
八幡市八幡の石清水八幡宮で24日、清水寺森清範貫主らを迎えて鎮座1150年記念の「献水慶讃法要」が営まれる。両社寺は2003年から清水寺で合同の献花祭を続けているが、僧侶が石清水八幡宮本殿で法要を営むのは、「神仏分離」以来142年ぶりとなる。今年は八幡宮が節目の年を迎えたことから、清水寺の僧侶が祝福を込めて法要に出向くことになった。法要は神仏合同形式。

献水慶讃法要
http://osaka.yomiuri.co.jp/kyoto/news/20100424kn05.htm
京都府八幡市石清水八幡宮で24日、神職と、清水寺京都市東山区)の僧侶が一緒に「献水慶讃(けんすいけいさん)法要」を営んだ=写真=。同八幡宮で僧侶による法要が行われたのは、明治初期の神仏分離以来初めてで、142年ぶり。

 鎮座1150年を記念した行事で、八幡宮の石清水井の水と、清水寺音羽の滝の水を一つの容器に入れて神前に供えた。その後、田中恆清(つねきよ)宮司祝詞を読み上げ、森清範貫主が読経した。

 八幡宮ではかつて社殿で社僧と呼ばれる僧侶が法要を営んでいたといい、田中宮司は「神仏和合の姿がよみがえった。新たな歴史の一ページになります」と話した。


(2010年4月24日 読売新聞)

掘り出しニュース:142年ぶり、神職と僧侶が一緒に法要 京都・石清水八幡宮

神前で神職と僧侶が一緒の珍しい法要が営まれた=京都府八幡市石清水八幡宮で2010年4月24日、玉置勝巳撮影 【京都】京都府八幡市の石清水(いわしみず)八幡宮で24日、「水」を通じて縁がある清水寺京都市東山区)の森清範貫主らを招いて鎮座1150年記念の「献水慶讃(けんすいけいさん)法要」があった。石清水八幡宮本殿で神職と僧侶が一緒に法要を営むのは、明治維新の「神仏分離令」以来142年ぶりという。

 法要では、八幡宮の石清水井と清水寺音羽の滝からくんだ水を一つの器に注ぎ神前に奉納。田中恒清宮司祝詞を読み、森貫主ら僧侶が読経をした後、それぞれが玉ぐしをささげた。石清水八幡宮は日本三大八幡宮の一つ。江戸時代は「男山四十八坊」と言われる寺院が建ち並ぶなど神仏習合色が強かったが、神仏分離で一変。多くの仏像、仏具が廃棄された。【玉置勝巳】