ローマ法王 初の公式訪英へ 対立の歴史 反発根強く

ローマ法王 初の公式訪英へ 対立の歴史 反発根強く
東京新聞 2010/03/18
http://www.tokyo-np.co.jp/
英王室と英外務省は16日、ローマ法王ベネディクト16世が9月に英国を訪問すると発表した。今回は史上初めてローマ法王国賓として公式訪問することになる。
 エリザベス女王が80年に初めてバチカンを訪れた後、82年に前法王が英国を訪問、歴史的和解が行われた。初の公式訪英はさらに融和を進める狙いがあるが、反発も強い。英国国教会内では、女性や同性愛の聖職者を認めるかどうかで対立があるが、ベネディクト16世は容認に猛反対する国教会保守派にカトリックに改宗するよう促しており、分裂工作と受け止められている。
 17日の英各紙の法王訪英を伝える記事は地味な扱いで、法王を迎える英国の費用が警備費を除いて1500万ポンド(約20億円)となることを指摘。バチカン国家元首とはいえ、宗教指導者である法王のために厳しい国家財政から支出することに批判があり、訪問中の抗議行動も計画されているという。

「今回は史上初めてローマ法王国賓として公式訪問することになる。」
歴史的大事件の融和というのは、実際には相当時間のかかるものなんだなあ。とつくづく思います。