中国式霊媒師 国外で隆盛

朝日新聞 2009/09/09
http://www.asahi.com

■中国式霊媒師 国外で隆盛
朝日新聞 2009/09/09
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中国大陸では廃れた民間信仰霊媒師が中国系住民(華人)の多いマレーシアで脚光を浴びている。病気や人間関係、経済問題といった様々な不安に悩む人々の心をとらえている様子で、大陸からも相談者が訪れる。多くの霊媒師がいるペナン州の政府は、伝統文化復興と観光客誘致を進めるテコとしても注目する。
 霊媒師に詳しいシンガポール経営大学のマーガレット・チャン博士(中国伝統文化研究)によると、起源は5千年前の中国福建省付近に求められる。狩猟の成功を祈る舞踊が起源との見方もある。神の言葉を伝えるとされ、宮廷などの宗教儀式が土着の民間信仰道教などととも結びつき、中国全土に広がったとみられる。神は、観音、三国志の英雄の関羽西遊記孫悟空など様々ある。
 しかし、1912年に中華民国が成立すると、西洋科学文明に傾倒する国民党は霊媒師ら関係者を取り締まった。49年の新中国成立後はさらに弾圧が強まり、共産党は「迷信」として禁止し、文化大革命などを経て廃れた。
 一方で、東南アジアには中国大陸の南方出身者を中心とする多くの移住民とともに流入した。華人が多数のシンガポールにも残っている。

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