地鎮の壺から魚の骨 (南大門跡 陰陽師)

地鎮の壺から魚の骨 興福寺・南大門跡 陰陽師 魔よけに使用か
読売新聞 2010/06/16

奈良県興福寺南大門跡で出土した創建時(8世紀前半)の鎮壇具を納めた須恵器のつぼから、カサゴの仲間の魚の一部が見つかり、奈良文化財研究所と興福寺が15日発表した。

鎮檀具は、土地の神を鎮めるために建物の地下に埋められる物だが、水銀や水晶などの宝物がほとんどで、魚が確認されたのは初めて。魔よけなど呪術的な意味が込められているとみられ、同研究所は「仏教とは無関係で、陰陽師が地鎮の儀式を仕切っていたのではないか」としている。