神社界の新しい波動(神社本庁vs宇佐神宮)

神社界の新しい波動
赤旗新聞 2010/05/17
http://www.jcp.or.jp/akahata/

京都の石清水、鎌倉の鶴岡をはじめ、各地に八幡信仰の神社は多いが、その総本社に当たるのが、大分県宇佐市宇佐神宮である。この宇佐神宮が揺れている。神宮の責任役員会で決定した新宮司宇佐神宮宮司は、代々世襲で、前宮司の娘の権宮司を選出)を神社本庁が認めず、別の人物を宇佐神宮法人規則にはない特任宮司なるものに任命したからである。責任役員会は、神社本庁との被包括関係の廃止(離脱)を決定、さる2月、大分地裁中津支部に提訴もした。

 敗戦により国家神道が廃止され、神社も普通の宗教法人となったが、旧支配層は”夢よもう一度”というわけで、”本庁”などという役所まがいの名前をつけて、全国の神社の大半を組織(『神社本庁5年史』1951)、次第に中央集権かを強めてきていた。

 しかし時移り、日光東照宮宮司選任問題で神社本庁と争って離脱。明治神宮も離脱した。先月には、北陸の大社、石川県羽咋市気多神社の離脱が、最高裁で認められた。