オウム規制法 再延長

オウム規制法 再延長 法相方針「まだ危険」
朝日新聞 2009/12/15
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無差別大量殺人をした団体の活動を制限する団体規制法について、千葉景子法相は15日、「まだ危険な実情がある」として、現行のまま延長する方針を表明した。延長は2回目。公安調査庁が「オウム真理教」の活動を把握する狙いで99年に施行され、今月末が5年ごとの見直し時期だった。
 今回は規制強化を盛り込まない方針で、同庁は「立ち入り調査などで危険を抑えることができ、運用の改善で対応できる」としている。団体規制法は、無差別大量殺人を再び起こす危険があるなどの要件を満たせば、同庁が観察処分として、建物に立ち入ったり、帳簿を検査したりできるようにしている。対象は事実上、オウム真理教のみ。
 同庁によると、教団の信者は現在、主流派とされる「アレフ」が約1300人、上祐史浩代表らが設立した「ひかりの輪」が約200人。両派が15都道府県の31施設を拠点に活動を続けているという。