中国政府非公認の地下教会(神の教え 党より重視 激増する信者)
■神の教え 党より重視 激増する信者 地下教会も多数
朝日新聞 2009/09/30
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中国政府非公認の地下教会。病人を見舞って祈り、貧しい人には集めたお金を渡す。活動に魅力を感じた信者が80年代末から激増、地区住民約3000人の3割に達した。
49年の建国時に400万人だったキリスト教徒は今、政府公認団体で2100万人、地下教会を含めれば1億人以上とみられ、7500万人の共産党員をしのぐ。中国は屈指のキリスト教国である。知識人から貧困層まで浸透。信者の増加は党への不信感のバロメーターである。党より神の教えを重視することに当局は神経をとがらす。米キリスト教団体「対華援助協会」によると、08年の拘束者は764人に上った。
中国では建国当初から信仰の自由は認められていたが、厳しい統制と政治弾圧に巻き込まれてきた。今も聖書の一部を教えることが許されないなど制約がある。党の方針に忠実な官製団体に不振を抱く民衆は地下教会に潜る。