潘氏「本を燃やす炎で未来照らせない」　異文化対話訴え

　【ニューヨーク＝丹内敦子】異文化や宗教間の対話促進を目指す国連の「文明の同盟」フレンズグループ閣僚会合が２４日、国連本部で開かれた。米国でのコーラン焼却事件などで生じている宗教間の緊張を懸念する声が相次ぎ、多くの国から早急に何らかの対応を取るべきだとの考えが示された。

　会議の冒頭で、国連の潘基文（パン・ギムン）事務総長が「自分と異なる人を悪く言う人に立ち向かおう。本を燃やした炎では未来は照らせないと断言しよう」と話し、これまで以上に相互理解や他者への共感が重要になっていると訴えた。